年俸制が導入された場合、導入前と全く同じように仕事をしていたとしても、条件次第では残業代がむしろ増えるかもしれないということを知っているでしょうか。

そのポイントは、残業代の計算に関わるその人の平均時給の算出と、毎月の給料とは別に支給されるボーナスが関係してきます。例えばある会社で、1日の労働時間は8時間で月に20日が勤務日、給料は月給制で月々の給料が24万円、ボーナスが年2回で同じくそれぞれ24万円という人がいたとしましょう。

この人の平均時給は、月給24万円を月の労働時間である160時間で割って1500円と計算されます。時給算出にあたってボーナス部分は計算に入っていないことに注意してください。この人が残業をすれば、時給の25%増しを支給する必要があり、残業代の時給は1875円となります。

この人の年収はボーナス込みで24万円の14か月分つまり336万円となりますが、ここで年俸制が採用されたとしましょう。年俸はそれまでと全く変わらず336万円で、これを14等分して24万円が毎月の給料と年2回のボーナスになることも以前と全く同様であったとします。

しかし、年俸制が採用されると、平均時給計算方法が異なってくるのです。月給制の場合はあくまでボーナスは臨時のものとされるので時給計算では含まれなかったのですが、年俸で予め決めてしまった以上はもはや臨時とは扱いません。

336万円÷(160時間×12か月)=1750円が平均時給となり、その25%増しである2187.5円が残業代の時給となるのです。

年俸制と残業代請求についてはこちら。

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